ドラマチックな人間模様と絡み合う大迫力の戦闘描写は青の祓魔師の魅力のひとつです。
今日はその辺りについて語っていきます
悪魔と人の間で揺れる燐
燐は悪魔の子と恐れられ、学校にもろくに通わずひとりぼっちでした。
燐は悪魔と人間の狭間で常に揺れています。暴走しようとする時、常に燐を人間側に引き戻したのはいつも仲間たちとの絆です。
これはひとりぼっちの悪魔の子が友人を、仲間を、そして家族を得ていく物語です。
自己認識と力の制御
燐の力はその心の在り方と強く関連づいています。自信を失えば力を失い、仲間との絆が彼の力を引き出します。この設定がドラマチックな戦いとカタルシスを生み出すのです。
燐は過去と自分自身と向き合うのを恐れています。自身を恐れ目を逸らし続ける燐に青い炎は制御できず、時には暴走を招きました。そんな彼を信じ支えたのは仲間達です。
燐を信じる仲間たち。それに応える燐。
人間ドラマが戦いをドラマチックに彩るのです
ドラマチックな人間模様と高度に組み合わされたド迫力の戦闘シーン。 かっこいい!これぞ青エクバトルの醍醐味です。
成長する仲間達
力が人の感情に左右されるのは燐だけではなく
悪魔は自分より弱いものには従わない。
自信の喪失や仲間との不和でピンチに陥ります。
人を頼ることを知った出雲
誰も信頼せず、ずっと独りで生きていた出雲。そんな彼女には使い魔達もあまり力を貸してくれませんでした。
人を信頼し、人を頼ることを覚えることで出雲は強い力を得たのです。
心の成長、仲間の信頼が
祓魔師としての力の成長でもある。
しえみも成長の時
ずっと引きこもりだったしえみは自分に自信がありません。しえみは自分では何もできないと思い込んでいるようですが、実は芯の強い子なんですよね。どうやら過去に何かあり自分に呪いをかけてしまっているようですが・・・
過去と自分自身に向き合うしえみ。これからの展開がたのしみです。
繊細な設定の生み出す緊張感のある戦闘シーン
仲間の信頼が力になる
仲間のピンチで強大な力を発揮する
仲間との不和がピンチを招く
これらの描写は少年漫画における王道中の王道ですが、青エクの場合はそのあたりを設定できっちり詰めてきているのが凄いですね。
勢いやノリだけではない、下地にあるしっかりとした設定が戦闘上の面白い駆け引きを生みだしています。特に凄いのは雪男でしょう。
悪魔堕ち
精神の危機が悪魔堕ちの危機を招く。
雪男は常に悪魔堕ちの危機にさらされてきました。発現するサタンの炎。危うい精神。燐との関係。
戦闘の勝敗と同時に悪魔堕ちの心配をしなければならない。このおかげで雪男の戦いは常に緊張感が高い。
八郎太郎編も凄かったですね。
戦闘面の脅威が去ってもすぐに悪魔堕ちの危機が迫る。果たして雪男は大丈夫なのか。どこまでが演技でどこまでが本音なのか。そもそも雪男自身がわかっていないようでじわりじわりと追い詰められていく緊迫感が凄い。
ついに自分を受け入れた燐
過去から逃げず自分自身と向き合い、悪魔であり人である自分を受け入れた燐はついに青い炎を完全な制御下に置きました。
これまでと動きもパワーも全然違います。圧倒的・・・!
燐の真の力を発揮する次の戦いを見るのが楽しみです。
ついに迫るサタンとの戦い。
めちゃくちゃかっこいい戦闘になりそうですね。
来年も素晴らしい青エクを楽しんでいきたいです。
それでは皆様良いお年を。