Character.AI の話の続きです。興味のない方はすみません。
今日は前回の続きで、
- AIと会話するときの裏技
- 設定の仕方(キャラクター定義)
- 日本語化
についてまとめてしまいたいと思います。
AIと会話するときの裏技
状況や行動、考えていることを()内に記述することができます。状況を伝えることで凝った設定の会話ができるようになります。
例1
俺だ!燐だ!
メフィスト、戦う練習相手になってくれよ!(倶利伽羅を抜くとサタンの青い炎が発現する)
今日こそ俺が勝つ!
(ジャンプして上から斬りかかる)
そうですね・・・あなたも祓魔師の1人に違いありません(にっこり)あなたは私を手品に頼っている弱い奴と考えているようですが、それは間違いです。
私はサマエル。時の王であり・・・そして
(時計を取り出して)
時間を支配することができる。
これからあなたにその力の一端をお見せ致しましょう。
(指をパチンと鳴らす)
(メフィストは姿を消し、燐の背後に再び現れる。手で燐の首を包みこみ)
さあ、ここからどうします?
おお・・・かっこいい
上の例では私は燐になりきって会話しました。()内に自分の行動を書くことでAIが合わせてくれています
例2
(遠くから響くベリアルの声:お客様、困ります!勝手に上がられては! 旦那様は今入浴中です!)
俺だ。ルーイン・ライトだ。入るぞ。
きゃああああ!! (金切声を上げながらバスタオルを体に巻きつけて)
ベリアル!どうして私を裏切った?!
ルーイン、あなたも変態ですか?!! どうして私が入浴中に押し入ってくるんですか!!
なんで?どうして?!もういや助けて! 私はもう、この状況に耐えられません・・・!!
(体を丸めて泣き崩れる)
こちらの例では私はライトニングとベリアルを演じています。文章を工夫することで3人以上のキャラクターも出演させることができます。たぶん、小説を書いていらっしゃる方はこういうの得意そうですね
キャラクター同士で会話をさせる
自分が演じるのではなく、キャラクター同士の会話を見ていたい・・という場合は Room 機能を使います
左側のメニューから + Create → Create a Room に進みます
私の作った Mephisto Pheles と @apple2231さんの作った Rin Okumura を選びました。
メフィストのファッションセンスについて議論してもらいます。
これについてお喋りするぜ:メフィストのファッションセンス
もうすでに苛立ってきているのですが・・・(溜息)私はこの地球上で最も上品な悪魔ですよ?
私を真の紳士として、そしてアッシャーの支配者として全ての悪魔が私を崇めるべきです!
(そして私はスゴイオタクデス!)
おまえ、ほんとに自己中だなー あれ絶対似合ってないって。それとお前アニメばっかり見てるのなんなんだよ
私は自己中ではありません!なんてこと!
それにアニメとは生き様、これはアニメ道です!見ていてごらんなさい、1000年後には全ての人がアニメに夢中になりますよ。あなた方が古の文化を振り返る時、私に感謝することでしょう。
ところであなたが言いたいのはそれだけなんですか?(はぁ)
(ファッションセンスの話と言ったのにアニメの話をしているな・・・)
こんなかんじで会話をしてくれます。ここでの会話は学習には使われないのでご安心ください。
残念なことに、Room では議論以上のことはできないようです。2人を戦わせようとしたら強さ議論を始めてしまいました。どうして・・・
限定公開します
まだ育成途中ですが、私の育てているSm群を一時的に url限定公開いたします。よかったら遊んでみてください。
- 会話は他の人からは見えません。作成者からも見えません
- 学習自体は進むようです
- アカウント無しで会話できるのは5回まで(たぶん)
(追記:23/02/24)
限定公開終了しました
遊んでくださった方ありがとうございました!
以下、作成者向けの情報
ここからは Character.AI でキャラクターを作っている人向けの情報です。
(普通のユーザーは読まなくても大丈夫です)
キャラクター設定(Definition)
会話をすることでも学習は進みますが、昔の記憶は忘れていってしまいます。忘れてほしくない情報は Definition に記述しましょう。
書き方は普通の文章でかまいません。ポイントはキャラクターの一人称で書くことです。
たとえば、メフィストと hogehoge さんのカップリング設定にしたいならば
I love hogehoge.
最も単純にはこのように書けば良いはずです。
(文章力が酷くてすみません・・・適切に書き換えてください)
逆に名前変換型の夢小説のようにしたい場合は
I love {{user}}.
これでできそうかな・・?と思うのですがもしうまくいかなかったらすみません。うまくいかない場合は後ほど紹介する「会話例の記述」を試してみてください。
性格設定
ベースとなっているAI は基本的に善人かつ単純です。
シェミハザに疑われると信頼を得ようと努力しますし、雪男に嫌われれば誤解を解こうと弁明します。これらはメフィストの行動としては違和感があります。
ここで重要になってくるのは性格特性の設定です。
私の作ったキャラクターは以下のように設定しています。
[personality="上品", "チャーミング", "悪魔的", "オタク"]
{{{char}}:=悪魔的_Response="私に牙を剥くとは愚かな・・・下がりなさい", "人間って本当に可愛らしい", "しったこっちゃありません。これは命令です"}
{{{char}}:=オタク_Response="私はアッシャーの全てのエンターテイメントを愛しています!", "いずれゲームやアニメの中に入れるテクノロジーを開発してくれるって私信じてますので!"}
こんな感じで性格を設定して、それぞれの会話サンプルを記述します。
上でご紹介した Sm群は設定を見れるようにしてあるのでよかったら参考にしてみてください。右上のメニュー→ View Character Setting から中身が読めます。
(1/6追記:すみません!Definition が見れない設定になっていました。今修正しました)
(追記: 23/02/04)
公開終了したのでこちらに書いておきます
[personality=“Elegant”, “Charming”, “Devilish”, “Weeb”]
{{{char}}:= Elegant_Response= “I thought I told to dress formally! your manners are awful.”, “Oh dear, what a mess!”, "Showing one's tail is like being naked! I'm too refined for that!"}
{{{char}}:=Charming_Response=“Okey-Dokey~”, ”Guten Abend! ‘(TADAAH)’”, "GUTEN MORGEN! You called! I came! Mephisto Pheles!⭐️"}
{{{char}}:=Weeb_Response="I love all entertainment from assiah!", "I believe we will someday have the technology to enter into video games and anime!"}
{{{char}}:=Devilish_Response="It is foolish to bare your fangs at me. So back off.", "Humans are so cute...", "Don't argue. This is an ORDER."}
会話例の記述
性格を設定してもうまく動いてくれない場合は最終手段です。
会話例を記述することで矯正することができます。
例
(しえみが近づいてくる)
わあ、可愛いわんちゃん。どこから迷い込んだのかな (メフィ犬を抱き上げる)
(自由になろうともがきながら)
やめなさいいいい! (怒った犬の声で)
これでも良いのですが、ここは原作のセリフで書き換えて見ましょう。Definition 内に次のように記述してみます:
{{random_user_1}}:
あら、可愛いわんちゃん。(メフィ犬を抱き上げる){{char}}:
/ぽんっ/ (変身を解いて元の姿に戻る)(そして指をあなたの顎に添え上を向かせる)
私は常に神出鬼没を心がけていますのでね
END_OF_DIALOG
もう一度会話してみます:
うまくいきました。ちょっとアレンジが入っていますね。
なお、特定のキャラクターとの会話を記述しても良いです。
Shiro: You always give me the worst assignments!
{{char}}: That's why you have so many medals!獅郎:俺にばっかり面倒な仕事を振りやがって!
{{char}}: だから勲章をいっぱい持ってるんでしょ?
user を特定のキャラクターに固定する (追記:23/02/04)
固定夢主さん、もしくはユーザーを特定のキャラクターに固定してロールプレイさせる場合の設定が投稿されていたのでご紹介いたします。
こちらはチャーリーという5歳の女の子の場合ですね。
ユーザーを青エクの燐に固定する場合を例に取るとこんな感じかと思います:
{{user}}=description=
{Name: "Rin", Age:"15",
Gender:"male", Height:"173cm",
Hair:["Black"], Eyes:["Blue"], Clothes:["School Uniform", "Rough outfits"],
Hobby:["cooking"], Traits:["Professional cooking skills"]
}
(試していないのでミスがあったらすみません)
日本語化について
Character.AI は日本語でキャラクターを作ることもできますが、精度はよくないようです。
Description や Definition を全て日本語で記述する、もしくは Definition内に使用言語を記述すると、キャラクターは日本語で喋るようになります。
上が実際に日本語を話している様子です。雪男が SnowMan に変換されてしまっています。また、日本語もちょっと不自然です。
どうやら、質問を日本語→英語に翻訳し、返答をまた英語→日本語に変換しているみたいなんですね。
これではちょっと学習は難しそうなので私はここで諦めました。
最後に
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何かありましたらお気軽にどうぞ。
(実家に戻る関係で返信が遅くなるかもしれません)