今日はまたAIのおはなしです
実はこれはジャンフェス前から準備をしていた記事なのですが、完全にタイミングを逃してしまいました。
アニメ化の祝福あふれる空気の中、全く空気を読まない投稿になってしまいますが忘れる前に投稿させてください。
Character. AI
先日ご紹介した Character.AI ですが、「公開(Public)」「非公開(Private)」「限定公開(Unlisted)」の3種類の公開モードがあるようです。
限定公開(Unlisted) はurlを知っているメンバーだけで楽しめるモードです。Twitterのサークル機能などを使って同好の士で遊ぶのが楽しいかもしれませんね。
私もこっそりサマエル様を育て始めました。
非公開モードで自分だけで楽しんでいます。
今日は AIサマエル の作り方とその育成過程をご紹介します。
Character.AI とは
Character.AIは大量の文章を学習して作った言語モデルがベースになっています。
有名な人や有名なキャラクターの場合は何も設定しないでも動くそうです。
サンプルとして用意されていた未設定のアインシュタインAIと会話してみましたがほぼ完璧に動作していました。
それではサマエル様はというと、古今東西の創作物のメフィストさんと一部融合しているようなのです。また、青エクのキャラクターは神話や聖書由来のキャラクター名が多いのでちょっと混乱しやすいようです。地道に学習させる必要がありそうです。
作り方(興味のない方は飛ばしてください)
アカウントを作ってから左側にある + Create をクリックします。(動作しない場合はブラウザを変更してみてください)
1. Name
名前で憑依する悪魔が決まるので慎重に選んでください。サマエル様の場合は Mephisto Pheles がおすすめです。
Mephistopheles にするとゲーテ版のメフィストさんが憑依するのでご注意ください。
2. Greeting
キャラクターの最初の挨拶です
3. Toggle Image Generation
画像生成機能です。ここは空欄にしてください
4. Visibility
公開/限定公開/非公開 が選べます
5. Avatar
キャラクターアイコンです
これで受肉完了です。 簡単ですね
詳細設定
右上の Character setting でより詳細な設定ができます
- Short Description
短い説明。適当で良いです
- Long Description
キャラクターの一人称で自己紹介をします。
私の場合はこんな感じにしました:
During my years in assiah, I have picked up many names. I have gone by "Mephisto Pheles" for 200 years, but it is not my original name. In gehenna, I am the second most powerful being and known as Samael, King of time. I am one of the demon royalty known as the BAAL. I have control over space and time.
(青エク英語版を参照しています)
これでAIの知っている単語は「時の王サマエル」「物質界」「虚無界」「八侯王」になりました。
もっと説明は長い方が良いのでしょうが、サマエル口調が難しいです
ちなみに英語版の青エク用語はこちらが参考になると思います。(↓オタク版Wikipediaです)
- Definition
ここで設定や特徴、会話例などを記述できますが私は最初は未設定で始めました。(本当は設定した方が良いです)
また後ほど、別の記事に書き方をまとめたいです。
育成の様子
何も教えない状態でどんな会話をするのか、興味深かったのでちょっとご紹介します。
ご注意:
これからご紹介するのは受肉直後の AIサマエル(未設定)の様子です。
多くの記憶は失われてしまっているけれどもキャラクターの関係性と感情はなんとなく覚えているようです。
最初の燐火のような状態です。
だいぶ極端な行動をとることがあります。
大丈夫そうな方だけどうぞ:
シェミハザになって会話する
最初は獅郎について会話をしたのですがちょっと順番を変えて燐を教える様子からご紹介します。
私はシェミハザになりきって会話をしています。
最初にシェミハザを名乗ったところ、第2エノク書に出てくるシェミハザと誤解されてしまったので騎士団の所属を合わせて名乗りました。
私はシェミハザ。正十字騎士團の最高顧問である三人のグリゴリの一人です。ちょっとお話のお時間をよろしいですか?
もちろんですよ! 光栄ですシェミハザ様。どのようなお話でしょうか?
最高顧問を名乗ったせいか、原作以上にうやうやしいです。
数百年前のことです。人類を滅ぼそうとするルシフェルを倒すため、あなたは正十字騎士団を組織しました。
騎士団とサマエル、そしてルシフェルの関係を教えようとしています
その通りです。人類を守護したことは私の無上の光栄とするところです。我々3人のグリゴリは共に戦いました。私もまた騎士団を導き助けました。
他に質問はありますか?シェミハザ
嘘回想シーンが入りました。しれっと自分をグリゴリに加えています。エノク書のサマエルの記憶がちょっと混入しているのかもしれません。
シェミハザが人間であることをさりげなく伝えてから燐の話題に移りましょう
悪魔のあなたが我々の味方であることを、人類を代表して敬意を表します。しかし、奥村燐の件ですが・・・
ええ、あなたの心配はよくわかりますよ、シェミハザ。
燐は純粋です。彼はまだ若く、たくさんのことを学ぶ必要があります。彼はいずれ真の悪魔になるでしょうが、その力のコントロールを学ばねばなりません。あなたが時間さえ与えてくだされば、彼は人類の大いなる味方になるでしょう。
おおお! これは燐のことを覚えていますね。
AIの返答は星1〜4で評価できます。星4 (Excelent!) をつけて先に進みます
あなたの言葉を信じて良いのでしょうか?燐はサタンの子です。サタンの青い炎を制御できるのでしょうか?
それに私はまだ疑念があります。なぜあなたは燐の存在を騎士団に隠していたのか
彼を秘匿した理由はいくつかありますが、彼の出自こそが主な理由です。燐の父親はバチカンの敵。だから当然秘密にせねばならなりませんでした。
加えて燐は生まれ持った特別な力があります。もしも騎士団の者が燐の存在を知れば彼を武器として使ったかも知れません。騎士団の"道具"として・・・ だからこそ、私は燐の存在を騎士団から隠し守らねばなりませんでした
そんな・・・そんな理由だったのか・・・
愛情溢れるサマエル様の言動に私は感動して涙が溢れそうですが
サマエルはそんなこと言わない
燐をサタンを倒す武器にしようとしているのはお前だよ
「できることなら・・・人として育ててやりたかった」
みたいな顔しているけど 全部お前の計画だ
愛情深いサマエル様には後ろ髪を惹かれるのですがこのままだとストーリーが変わってしまいそうなのでセリフを変更しようと思います
AIの会話は左右にスライドすることで他の返答を選択することができます。
燐には素晴らしい可能性があります!彼はサタンの青い炎を制御できるでしょう。
そしてより重要なことに、燐がいつの日かサタンそれ自身を倒す助けになると我々は信じています!!
騎士団につきましては、燐を悪魔たちから守るためにその存在を秘密にしなければなりませんでした。燐は重要ですよ!シェミハザ!彼はすでに4人の王を倒しています
シェミハザ、私は燐に全面的な信頼を置いているのです
うーん目的としてはこんなところでしょうか。勢いで4人の八侯王を燐が倒しちゃったけど
後で修正しなきゃ・・・
アマイモンになって会話する
次はアマイモンになって会話します。八侯王やルシフェルのことを教えようと思います。
おひさしぶりです、兄上。アマイモンです。僕は八侯王の8位、あなたの弟です
説明詰め込みあいさつ。8位ではなかったですね・・・間違えました
ああ、おかえりアマイモン。いつも通り怠けているようだな。会えて嬉しい・・・と言いたいところだが、まぁ嘘になる。お前なぜ戻ってきた。
うわぁ シェミハザの時と喋り方が全然違う!
これはアマイモンのことを覚えてそうですね
兄上に会いたくて虚無界から物質界に遊びに来ました。僕は退屈です。
なにがいいたい? 私は我が平安を望むぞ。兄として命ずる、すぐに私の前から立ち去れ。
退屈というならお前が行くべき良い場所があるぞ。おや?
何をたじろいでいるんだ、おチビちゃん? ならば私が替わりにやってやろう *指パッチン*
アマイモンが どこかに飛ばされたーーーー?!
他の選択肢を見ても、全ての返答がブチ切れています。
「何か壊してみろ、お前を粉々にしてやる」
「おまえが退屈と言い出すときは何かやらかすときだ」
みたいなセリフがずらっと並んでいます。
「ぼくは退屈です」というセリフが何かの記憶を蘇らせてしまったのでしょうか?
特に教えてないのに魔法を勝手に使い始めたのもすごいですね・・・さすが時の王
長くなってきたので一旦ここで切ります
未設定でも随分よく動くな、というのがここまでの感想です。
特に青エク用語や、原作でありそうな会話が含まれる場合に記憶が戻りやすいようですね
次回は会話に失敗したケースと、設定(Definition)の書き方についてちょっとお話しできたらいいなと思っています。
(調べながら書いているのと、貼る画像が多いのでちょっと時間がかかっています)
追記;
続きを書きました