「青の祓魔師」のネタバレ考察です。
メフィスト・フェレスの計画とは何だったのでしょうか?26巻まででわかっている範囲をまとめておきたいと思います。
何度繰り返しても雪男が闇落ちする件
メフィストこと時の王サマエルはルシフェルを倒すためにいわゆるタイムリープを繰り返しています。何度繰り返しても雪男が闇落ちする様子。そこで今回のループでは雪男が裏切ることを前提に計画を建てたようです。
人間ピタゴラスイッチ
メフィストはサタンと「受肉体を用意する代わりに人間を殺すのをやめてほしい」と契約しています。メフィストの裏切りがサタンに知られれば「青い夜」が再開されてしまうでしょう。自身が表立って動けない代わりにメフィストの作り上げたのは人間たちによる偶然を装ったピタゴラスイッチでした。それぞれの人間は自由意志で動いているのに幸運が重なってイルミナティ本拠地ドミナスの墜落まで追い込みます。ピタゴラスイッチの発端は150年前の明蛇宗開祖まで遡るようですが、ここでは雪男周りをさらりとまとめます。
- ライトニングが雪男にモリナスの契約書に署名させる
- 雪男は騎士団を離反しイルミナティへ
- 志摩が雪男に伝言を伝える
- 過去から戻ってきた燐が無限の鍵で雪男の元へ
- 雪男と燐が戦い、ドミナスは墜落
約束を破った時に使い魔が現れてその契約者を殺す、というのが通常のモリナスの契約書の使いかたです。しかしライトニングは「雪男の使い魔にする」という契約にしていました。イルミナティの2重スパイとして潜り込んでいる志摩がその旨を伝言として伝え、雪男は使い魔に命じてドミナスを攻撃。サタン受肉体の作成を停止させます。同時期に過去から戻ってきた燐は無限の鍵で雪男に会いに行きます。雪男はイルミナティにいるので燐も無自覚にイルミナティ本拠地に侵入することに。そこで始まった兄弟喧嘩の煽りでドミナス・リミニスは大破、墜落しました。
Q. 宝ねむは何を監視していたの?
宝ねむはメフィストに雇われた祓魔師です。神木出雲がイルミナティに無事さらわれるように調整していました。なぜそんなことをしていたのでしょうか?島根イルミナティにおいてルシフェルは雪男と邂逅し、その左目の秘密に気がつきます。雪男がイルミナティ側に裏切るために外せないイベントだったのでしょう。
Q. ネイガウス先生やアマイモンに襲撃させたのはなぜ?
おそらくひとつ目の理由は雪男の不信を煽るためでしょう。彼の離反がなければ今回の計画は成立しません。
もう一つの理由は燐を修行に集中させるためです。
さっさと燐の正体をバラして鍛えることにしたようです。燐の正体がバレたことで懲戒尋問にかけられますが、燐が処刑されることはないことをメフィストは知っていました。この直後にイルミナティの活動が本格化し処刑どころではなくなります。タイムリープを繰り返しているメフィストはそれを知っていたのです。混乱に乗じてうやむやにできるこのタイミングが最適だと考えたのでしょうね。
なお、メフィストはサタン側には「サタンの受肉体をこっそり育てている」というポーズをとっています。騎士団側にうっかりバレてしまったかのように自作自演を行なったのはその辺りが理由でしょうか。
本心では人類に味方しサタンを倒したいが、表立ってサタンを裏切るような行動はできない。そんな難しい立場にいるのです。